DXを推進していく為には、ネットワークの見直しが必須と小生は考えております。今回は、そう考えるに至った背景についてお話しいたします。
DXが標準的な情報端末がPCからスマホに変化していくというお話をしました。スマホの一番の利点は、電話機能と情報端末機能の融合にあると考えています。加えて、bluetoothで手軽にプリンタを接続することができ、FAXの代用も可能となっています。携帯電話をスマホに切り替えた時点で、家電話やFAXを廃してスマホのみの契約にしている家庭も増えてきております。更には、Wifiなどインターネット回線との契約を一本化して電話網と情報通信網の融合を実現されています。ところが、企業においては、電話網と情報通信網(LAN)との合体は進んでおりません。その原因としては、通信網と電話網の合体によるネットワーク品質の低下を危惧していることと、既設交換機による内線電話など電話網が古くから、情報通信網とは独立して構築されていた為と考えます。又、一般的に、電話網は総務部門と通信業者の間で契約がなされ、情報通信網は情報システム部とITベンダーの間で契約されており、検討から導入までがそれぞれ異なっているということにも起因している模様です。ところが、スマホがPCにとって変わる為には、この企業の電話網と情報通信網の統合が必要です。
実は、技術的にはIP交換機を導入することで、内線スマホを使うことが可能になりますし、情報通信網との融合も可能となります。ここで使用するスマホはSIMなしですので、外部との通信は、交換機経由で始めて可能となる為、スマホに関する通信料が別途発生することはありません。無線で使えますので、開発中止となったPHSの後継として使用できます。ところが、IP交換機を使用して音声網と情報通信網を統合した企業は多くはありません。前述しましたように、既設交換機更新を提案するのは通信業者であり、情報通信網との融合を提案することが少ない模様です。加えて、docomoやauなどの通信ベンダーが企業向けサービスを拡充させておりますし、クラウドPBXと呼ばれる内線サービスも登場しています。これらのサービスは電話網の置き換えを優先してますので、情報通信網との融合については、余り触れられていません。又、情報を扱う場合にはセキュリティの問題があります。一般インターネット回線を使用する通信ベンダーやクラウドPBXでは、セキュリティを担保するために閉域ネットワークを利用していることの多い情報通信網を利用することが困難です。
株式会社には、情報セキュリティポリシィの作成と実施が義務付けられておりますので、DXを推進する為には、情報セキュリティポリシィに従った、新しい企業内ネットワークを構築することが急務と考えております。勿論、これまで同様に音声と情報は分離して使用することも可能です。但し、その際にも、内線と情報端末が一体となることで、効率が飛躍的に向上する業務も必ずあります。「窓口レス」は社内業務にも適用すべき課題です。音声網と情報通信網が融合したIPネットッワークの検討が必要と考えた次第です。
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