前回お話をしましたネットビジネスについて、今回は、その進め方について、お話をします。先ず、ご承知頂きたいのは、ネット社会においては、実社会のような個人と法人の明確な区別が無いことです。メルカリに代表されますのように、個人で自由に商品販売が行えます。商売の基本は「安く仕入れて高く売る」です。更には、地域格差を利用する商売として「余剰品を必要な所に運ぶ」ということも伝統的な手法です。このような商売を考える上で重要になるのが情報となります。従来は、この情報を得る為に、情報収集の為の拠点作りと拠点をつなぐ通信網が必要でした。ところが、ネット社会においては、情報は溢れておりますので、だれにでも簡単に商売の為の情報ネットワークを構築することが可能です。極論すれば、海外に人脈を作り海外商品を安く仕入れて国内で高く売るという商社機能を個人で構築することも可能となります。いうまでもなく、その際に重要となるのは個人の信用ということになります。従って、ネットビジネスにおいては。信用出来る人達との人脈形成がカギとなるわけです。又、信用を計る一つの手段としてインフルエンサーやブロガーに代表されるようにフォロワー数という多数決的な数が評判として利用されます。
ネットビジネスに参入する為には、自身をアピールするホームページ(以下HPと略します)が必要となります。そして、実際の取引を行うには、代金決済のしくみをつくり商品紹介をHPに作り込むわけですが、これらの作業を簡易的に行う為のしくみが、メルカリ、yahoo、アマゾン、楽天などのマーケットプレイスとなります。マーケットプレイスに登録することで、容易にネットビジネスに参入することが可能となります。先に述べました信用についても、マーケットプレイス側である程度は担保されることになります。このように、ネット社会においては、個人使用が基本となっている為に、マーケットプレイスのような場の提供が新しいビジネスとなります。商品販売に限らず、各種マッチングサイトもこの場の提供の延長にあるとみています。これらのビジネスも、いうまでもなく登録会員数が決め手となります。尚、これらのサービスを利用する際に必要となるSNSにおけるプロフィールが、ある種のHP情報の一つと考えています。
上記のように個人に門戸の開かれたネット社会ですが、企業に向けても同様に門戸は開かれております。企業がネットビジネスに参画する為にはHPが必須となります。勿論、個人同様、各種マーケットプレイスに出店することも可能ですが、企業HPの役割は、商品販売に留まりません。つまり、企業のステークホルダーである、株主、従業員、顧客、社会の全てに対して情報提供を行うことこそがHPに求められます。企業におけるHPとは、ネット社会に開かれた企業の唯一の事務所の役割を持ちます。実社会の企業においては、顧客窓口としての営業、求人窓口としての人事、株主窓口としての総務など様々な対外窓口がありますが、HPはネット社会における企業の全ての対外窓口の機能を集約したものとなります。会社紹介をするにも、営業と人事と総務では、顧客、入社応募者、株主と相手が異なりますので、提供する企業情報も異なります。ところが、実社会においては、会社案内や商品カタログに代表されるように、最大公約数的な書類を用意しておりましたが、HPでは、対象者別に企業情報をきめ細かく分けて提供することが可能になります。更には、HPを見ている方をIDなどで識別すれば、個人の興味に合わせた情報提供を行うことが可能となります。既に、会員IDなどで過去の取引などを閲覧可能にしている商品販売サイトが増えておりますが、この動きは益々加速していき、個人の趣向に合わせた商品紹介ページも登場していくでしょう。
このように、ネット社会においては、個人が基本となりますので、企業においても個人を意識した活動を行う必要があります。つまり閲覧者を意識した情報提供が鍵となってきます。その為に、HP閲覧者の分析をすることが必須となります。閲覧者の閲覧時間、どの地域からアクセスしているか?HPをアクセスするために使用したグーグルなど検索エンジンの種別?更には、HPのどのページを最初に何分見て、次にどのページを何分見て、最後にどのページから離れたかというような閲覧者のHP上の振る舞いが判ります。これらの閲覧履歴を分析することで、情報の品質評価だけでなく、閲覧者から企業への問合せなど、企業活動への直接貢献に繋がる行為を誘導することが可能となります。個人の行為を個別に分析することが可能となりますので、従来の市場分析とは一線を画したものとなります。尚、情報は内容とスピードの両面で評価されますので、HP更新頻度も評価されます。
但し、閲覧分析を行う一番の目的は、アクセス数を増やすことにあります。SNSのフォロワー数のように、HPのアクセス数を増やすことが第一義で、その為には、閲覧者が検索した際に上位に表示されるようにする為の仕掛けを作成し、アクセス分析でその効果を評価することを繰り返すことになります。更には、検索エンジン業者に広告料を支払って常に最上位に表示されるようにすることも出来ます。但し、HPアクセスとは、ファン作りと考えてHP情報の充実を図ることが肝要です。尚、HPアクセス分析結果については、役員会の定例議題にすべきと考えています。
上記のようにネットビジネスの進め方とは、アクセス数を増やすことを第一目標とし、閲覧者一人一人を意識した情報提供を心掛けることで、顧客・株主・地域社会におけるファン作りに徹することだと考えています。
以上