DXとIT 営業雑感NO.247

 今回は、DXとITの違いについて纏めます。勿論、DXもITの延長にあるのですが、DXのIT基盤であるコンピュータ技術としてのWebは、従来のIT基盤の延長にはありません。

 最初に、DXのIT基盤であるWebについて考えます。コンピュータ技術は、専用機、汎用機、クライアント・サーバ、Webと大きく4世代の変遷をしてきました。ところが、第二世代の汎用機と第三世代のクラサバの間、第三世代のクラサバと現在の第四世代であるWebの間で、それぞれ技術の断絶が存在しています。しかもこの変化は直近20年の間に二回起こっています。ITが登場してから100年足らずですから変化のスピードが急激であることが判ると思います。しかも、汎用機、クラサバ、Webは、今でも混在して稼働しています。マイナカードによるトラブルや、銀行や航空機などのシステム障害がマスコミを賑わせていますが、同じシステムに中に複数のIT技術が混在していることにも起因していると考えます。尚、第一世代の専用機から第二世代の汎用機の間では技術継承がなされています。

 コンピュータ技術がどのように変遷をしても、システムを動作させる為のプログラムとデータは必須です。しかしながら、それを管理する仕組みは、全く異なりますので、汎用機世代の技術は、他の世代では通用しません。それでも汎用機世代とクラサバ世代の間では共通する部分もありましたので、多くのITベンダーは、何とか変化についていきましたが、IT基盤が全く異なるWebでは、GAFAに代表されるように新しいベンダーが台頭しています。企業におけるIT部門についても、一からの見直しがやがて必要になると考えています。

 上記のように、ITシステムを開発や提供する立場では、技術基盤の変化は大きな影響を与えます。ITシステムを利用する立場では、ITシステムを業務効率化や業務改善ツールとして利用する点においては変わりません。しかしながら、業務改善の観点が大きく変わり、DXとITの違いもそこに顕れます。

 先ずは、ハードが変わります。これまではパソコンが主役でしたが、DXではスマホになります。小生は、パソコンとサーバで動作するのがIT、スマホとクラウドで動作するのがDXと定義しています。端末については、今はスマホが一般的ですが、メガネ型端末、ウォッチ、スピーカなどIOT機器がどんどん登場します。

 次に変わるのが業務改善における着目点です。ITでは帳票から業務を見直すことが主流でしたが、DXでは入力伝票から見直すことになります。但し、入力を見直すといってもデータを見直すのではなく、DXでは、入力する時間と場所を見直すことになります。つまり、以前にも「窓口レス」とお話をしましたが、自分の好きな時にどこからでも入力が出来るように業務改善を行うことになります。銀行や役所のように窓口業務の多いところでは、組織変更に繋がる場合も多くなるはずです。DXでは、ITと異なり入力を見直すことで組織改編に繋がると考えます。つまり、ITでは帳票を中心に業務の流れを改善しましたが、DXでは、ITでおこなった業務改善の入力を見直すことで、組織変革を促すことになります。但し、データの流れをITで整理された業務にしかDXは適用できません。

以上