社会のモラル 営業雑感NO.230

 マスコミで話題の集団強盗事件を見ますと、鬼平犯科帳の世界に入り込んだように感じます。それにしても、最近は、モラルを疑うような事件が多くなったように思います。迷惑運転やストーカーなどの犯罪に直結するものもありますが、ネットでのいじめ、タクシー代わりに救急車を呼ぶ、給食費の不払いなど自分勝手な理論を展開して他人を傷つける行為が多くなっています。昭和生まれの小生からすれば信じられないようなことが散見されます。昔は良かったとはいいませんが、確実に社会のモラルは低下していると感じるのは小生だけでしょうか?

 その原因の一番は、社会の上層部にいる方のモラルが下がったからだと断言します。何故なら社会心理学でも組織のモラルはTOPのモラルで決定されると証明されています。汚職だけでなく、登庁しない議員、領収書を必要としない経費など、社会のリーダたるべき国会議員のモラルを疑います。加えて、その中から選ばれた内閣は、自己顕示欲と票の獲得のことだけを考えているように思います。統一協会問題についても集票マシンとして活用したことは顕かと国民の誰もが知っているのではないでしょうか?それが何の反省もなくあやふやになっているのは、得票こそが全てということが当然と考えられているからだと思います。本来、議員とは、自らの政治信条と政策をあきらかにし、選挙でその可否を選挙民に問うというものであるはずです。若者への呼びかけだけではなく、税との一体化などにより国民の義務として選挙に参加することを強いることも必要だと愚考しております。投票率が上がれば、組織票も弱めることが可能になります。

 公務員のモラルについても曖昧になっているように思います。小生は長屋で育ちました。小生が中学生になったばかりの昭和40年頃でしたが、長屋の秀才が大学を卒業し市役所に入りました。その時、長屋の井戸端会議では、公務員になったので、あそこの家とは、金の貸し借りは勿論、中元・歳暮なども控えないといけないと話していました。それくらい公務員については、尊敬と畏敬の念を抱いていました。議員・行政TOP・公務員の公僕が襟を糺さない限り今の社会のモラル低下は止められないと思います。心ある公僕の復権を期待します。

 一方、モラル低下を加速しているものがインターネットであることは否めない事実だと思います。インターネットにおける最大の課題は匿名性にあると思います。小生は、少し乱暴ですが、全ての情報は実名で公開すべきという立場です。確かに、内部告発や趣味などの限定されたグループでの意見交換など匿名なればこその情報交換もあります。しかし、以前にもお話をしたように情報の質を決めるのは、情報発信者です。その発信者が匿名では情報の質を担保できません。又、プライバシー保護の観点からドライブレコーダの動画などではモヤがかけられていますが、これらについても公開すべきと考えています。但し、マスコミ関係者についても、ニュース映像などのカメラマン、記者、編集者、ディレクターなど制作グループの名前は情報に合わせて映像の下部に表示するなどして公表すべきというのが持論です。全ての情報に発信者のタグがつけば、少なくとも炎上などの無責任な発言は減っていくものと考えています。今は法整備が追いついていないネット社会ですが、ネット上のルールをネットで決める仕組みがやがて出現すると愚考しておりますので、匿名性の問題もやがてネットのルールとして落ち着くものと思います。

 長屋では鍵もかけずに、自由に行き来していました。勿論、近所付き合いなど面倒なこともありましたし差別もありました。あの時代が全ていいというのではありませんが、社会のモラルが低下していることを認識し、拝金主義や不正を憎む気持ちを醸成するしくみを考える時だと思います。その為に一番になすべきことは、政治改革だと思います。今は犯罪に活用されていることが取り上げられることが多いのですが、草創期には「アラブの春」といわれ民主化運動を後押ししていました。インターネットを使った政治改革を目指すサイトの登場に期待をしています。

 歴史を見ても、社会変革は、政治、行政、教育の順で実施されていきました。その成果として経済が動きます。しかし、経済が発展すると利権がらみの戦争が起こり、勝者による新しい政治が始まり、行政、教育と続きました。この流れが世界中で繰り返されてきました。世界経済が極大化した今、ウクライナ戦争に便乗し、安易に軍備拡大の方針を打ち出した現政権ですが、戦争というおろかな選択をしない、これまでに無い真の政治の力が問われていると思います。

以上

2023年1月29日 | カテゴリー : 閑話休題 | 投稿者 : csf-ishii