連日のロシアのウクライナへの悪行には空恐ろしいものを感じます。これまでにも、イラン、イラク、アフガニスタン、ザンビアなど様々な紛争を見てきましたが、ウクライナほど恐怖を覚えたことはありませんでした。ある意味、アメリカの正義を信じていたのかもしれません。この侵略によって、核、国連、エネルギーなど様々な課題が具体的に示されています。そこで、今回は、提示された課題を備忘録的に整理してみました。
1.インターネット世界
これまでの戦争報道との一番の違いはSNSでしょう。アーロン・マスク氏が無償提した衛星ネットワークが威力を発揮しています。ロシアはフェィク報道と主張しておりますが、SNS世界ではロシアの悪行は明確になってきています。小生もこれまでは、情報の質を支えるのは、情報提供者のモラルと考えていましたが、ネット社会の原則である厳然たる多数決の威力が発揮されているように感じています。現場にいる一般人が直接アップした情報が多くあればあるほど事実が浮き彫りにされていく様子がよくわかります。投稿者のモラルよりも事件に関わった方がそれぞれにアップする情報の数がネット社会での事実となるように感じています。
又、セキュリティ攻撃に代表されるネット戦争も国境に関係なく両陣営に分かれて戦っています。この争いに参加している方は、個人の意思で参加しています。余程の天才が現われない限り、こちらも多数が制すると思っています。今のところは、ウクライナ側の方が、多数を制している模様です。今はリアル世界とは、一線が画されていますが、近い将来にインターネット社会にもリアルとは異なる国境なき政治・経済が登場するかもしれません。一人の為政者のモラルに頼るよりも、多数のモラルに従う世界です。
2.国防
今回の侵略の一番の特徴は、ロシアの領土的野心がむき出しになっていることでしょう。第二次世界大戦以降、内紛以外はイデオロギー問題や宗教問題による紛争であり、領土的野心で争われた紛争は思い当たりません。我が国の国防についても、他国が征服を目的として侵略してくることを想定した国防を国民共通の問題として考えないといけないと思います。勿論、我が国は、決して侵略を行わないことが前提です。既存の政治家達が唱えている、自衛隊を前提とした、憲法改正などの末節の議論ではなく、もっと根本的な議論が必要だと思います。他国の核を借用するなど、その後の話です。木を見て森を見ずにならないように徴兵制なども含めた本質の議論を行いたいものです。
3.核
チェルノブイリ原発のロシア軍による占拠により、紛争時には、平和的核施設と核兵器の区別が曖昧であることが浮き彫りにされたように思います。その意味では、エネルギー確保の為の原発再稼働の議論も大切ですが、それは短期的な課題と捉え、核エネルギーに対する国家のスタンスを明確にすべきではないでしょうか?
4.自給自足経済
エネルギー、食料、原材料など、改めて我が国の課題が浮き彫りになりました。紛争による国民生活への影響は、これからとのことですが、苦しい時代が来そうな雲行きです。石油、石炭に頼らない為の原発再稼働など、どのように対処するかを考えることになりますが、一方で、地産地消を前提とした経済活動や社会構造を考える時期に来たように思えてなりません。
5.国際秩序
大国による侵略に対しては、国連が無力であることが露呈しております。オリンピックにも課題があることが明確になっています。更には、通貨についてもドル優先の世界が揺らいでいます。今までとは異なる規模での難民問題も起こると想定しております。これまでの世界秩序に関しても変革の波がくることを望んでいます。その為には、先ず我が国の政治が変わる必要があるように思います。
以上のように大きく課題を整理してみましたが、これまでにも問題になっていたことが、この侵略によって、具体的な課題として突きつけられているように感じました。政治の関与が不可欠の課題ばかりです。政治家任せにせず、自分の考えを明確に出来るように勉強したいと思っています。
以上