業務のDX(デジタル化)においては、これまでのIT化と大きくことなる点が二つあり、デジタル化されたコミュニケーション情報の共有については、前回お話ししましたので、今回はネットワークについて私見を述べます。
ⅠoT(Internet of Things)の普及により、全ての情報がインターネットに接続することが当然となりました。従って、企業が行う業務のDXにおいては、既存の業務システムやホームページのネットワークだけでなく、インターネットによる情報検索や、来客者のインターネット接続など、インターネットありきで、企業全体の従来ネットワークを見直すことが必要になってきていると考えます。その際、特に留意する点がセキュリティです。
ご承知のようにインターネットは、誰でも接続し自由に使えることを大前提としており、特定の個人やグループに限定して使う機能は許していません。その為、企業などが利用する場合は、アプリで制御する必要があり、個人IDとパスワードが普及しています。しかしながら「なりすまし」や「アタック」などセキュリティ攻撃に対しては「イタチごっこ」になりますので、一般インターネットの世界でセキュリティ万全の状況をつくることはほぼ不可能です。従って、業務のDX化においてはセキュイティを確保すべき情報は、一般のインターネットにさらさないようにするしかありません。
そこで登場するのがネットワーク設計になります。小生、生憎とこの分野に精通しておりませんので詳細は語れません。業務のDXに向けたネットワーク要件だけをお話しします。
1)閉域ネットワークの構築
個人情報に代表される守るべき情報については、一般インターネットに接続されていないネットワークに繋げる必要があります。ネット攻撃に代表される外部からの脅威を排除し、関係者による故意の情報流出に備えることを目的としています。その上で、企業が取り扱っている情報を閉域ネットワークの中で扱うべき情報とそれ以外の情報に明確に分離することが必要です。
2)インターネット出入口の限定
起業システムの端末でもWifiやスマホの普及により、どこからでもインターネットに接続できます。しかしながら、企業においては、セキィリティの観点からファイヤーウォールと呼ばれる外部からの攻撃を防ぐしくみも必要になりますし、社内からインターネットに接続している状況や外部からの攻撃を監視することも必要になります。その為、企業内システムからのインターネットへの出入口を限定し、端末からの出入りを既定することが必要になります。
3)一般インターネット回線へのアクセスポイントの設置
お客様や取引関係者、更には従業員などもスマホやタブレットを利用して日常的にインターネットを活用しています。その為、上記とは独立したインターネットへのアクセスポイントを設置しておくことをお勧めします。ホテルや空港などに設置されているWifi設備を企業として設置することになります。
業務のDXを目指す企業は、以上の3種のネットワークを構築することが前提と考えます。システムだけに着目し、ネットワークをおろそかにすると、情報セキュリティの思わぬ落し穴に陥ったりしますので注意が必要です。
最後になりますが、今後、スマホやタブレットが普及していきますと、例えば、勤怠時間の入力なども各自のスマホを活用することが一般化すると思われます。更には、リモートワークの普及で自宅PCでの業務遂行も増えてくるでしょう。その際に、留意しておくべきことがBYOD(Bring Your Own Device ブリング・ユア・オウン・デバイス)です。ここで留意すべき点は、以下の二点です。
・使用する端末や回線使用料など費用負担、責任範囲の明文化
・資料作成などの準部作業や残業時間対応など、勤務時間に関する規定整備
これらについては法整備にも関係しますが、業務のDXと一緒に考えておくべきことと考えます。
以上
2021年5月30日
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カテゴリー : ICT , 組織長心得
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投稿者 : csf-ishii