50年の変化(5)風呂、おもちゃ 営業雑感 No.141

 今回は、風呂関連とおもちゃの50年の変化を振り返ります。今では各家庭に浴室がありますが、昭和末期でも風呂の無い家は結構ありました。長らく風呂といえば銭湯で、各町内には必ずありました。従って、風呂に入りにいくことは、生活リズムの中に組み込まれており、銭湯を利用する客層も時間帯で大体決まっていました。小生の場合、小学生まで銭湯通いでしたが、基本は隔日で、学校から帰って夕食までの間に行っていました。

 最初の家庭用風呂は、ガスの風呂釜が浴室内にあり、一人がしゃがんでやっと入れる小さい浴槽で洗い場も簀の子が敷いてあり、半畳くらいの狭いものが一般的でした。その後、太陽光温水器が普及し、屋根の上に温水器を乗せた家も沢山ありました。炊事場などの水が温水化し、風呂を含めた家庭内の水が温水化するのは平成になってから一般化します。今ではウォシュレットの普及によりトイレも温水です。

 浴室が一般化したことにより、大半の銭湯は消えていきましたが、大浴場を強みとして、都市部や温泉地など独自の工夫で生き残っているところもあります。さらには、スーパー銭湯に代表される娯楽施設として新たな業態も生まれました。

 横道にそれますが、上水道についても振り返りをしておきます。最初は下水も無かったので水道といえば上水道でした。水道があるのは台所だけでした。その後、便所、風呂、洗濯所などにも水道が引かれ、水回りと言われるところが纏められるようになります。その後、便所には下水道が引かれます。更に、昭和末期から飲料水が別売りされるようになり、家庭用浄水器が登場します。ついには、ウォータサーバまでが一般化しました。子供のころは「世界には、水を売っている国があるようだ」と不思議に思っていましたが、今では日本でも当たり前になりました。一時期「東京水」として水道見直しの機運もありましたが、小生も水に恵まれた我が国での飲料水の有料化については疑問を感じております。

 これまでは、生活に関連したものの変化を振り返りましたが、ここで、おもちゃについても振り返りたいと思います。おもちゃについては、ファミコンの登場以降、IT化の流れが一気に押し寄せて全く様相が変わってしまいました。ところが、コマ回し、凧揚げ、双六、カルタ、トランプ、積み木など長らく定番のおもちゃ類も健在です。IT化では、従来製品の中に組み込まれて別の製品となる流れが多いのですが、おもちゃの世界では,昔の定番商品もITに関係なく残っています。この背景にあるのは電化の有無です。電気を使わないものは、IT化の影響を受けません。このように、今後のDX化の流れの中では、電化が大きな境目になると考えています。

 又、一方で、小型カメラを利用して、プラレールやトミカではミニチュアの世界に入ることが出来るようになっています。ガンダムプラモや戦車プラモでもカメラを搭載し、ラジコンの操縦装置でカメラ映像を見ながら操作することが出来るようになったものもあります。ドローン映像などに代表されるように、今後、光学系の技術革新にも期待が持てます。更には、最新のペット型ロボットではポンプを利用して空気圧で指の動作を再現しています。画像に合わせて匂いを出すおもちゃも開発されたようです。ゲームの世界のVR(バーチャルリアリティ)に代表されるようにおもちゃの世界は、未来を先取りした技術の実験場になっているかもしれません。

以上

2021年4月18日 | カテゴリー : 閑話休題 | 投稿者 : csf-ishii