今回は、インターネットの普及によりITと関わることが不可避となった世の中で、ITを使う為に忘れてはいけない「at your own risk」という考え方について振り返りをしておきます。
「at your own risk」とは、「自分のすることは自分で責任をとる」という極めて単純な考え方です。全てのIT商品は、この考え方で世の中に提供されていることを十分認識しておくことが重要です。つまりは、様々なシステム障害や情報漏洩なども基本的に全てユーザ責任になるということです。我が国では、ややもするとシステムベンダーの責任を追及する風潮もありましたが、マイクロソフトやオラクルなど海外ベンダー製品がディファクトとして普及していくことにより、このシステムベンダー責任を追及することは少なくなりました。最近のIT障害に関する報道姿勢にもよく顕れています。みずほ銀行の障害についても、感染症対策ソフトココアcocoaについてもシステムベンダー名は登場しません。以前ならメーカ名くらいは出てきていました。このようにITシステムを使うということに関しては全てユーザ責任となります。
次に、働き方改革に伴う在宅勤務の増加など、社員のPCやスマホを利用することも増えると思います。この点についてもクラウドサービスを利用することで、個人所有のPCやスマホから情報を操作することは出来ても、そのデータを個人所有の機器に残さないようにすることが可能になります。これにより、個人所有の端末の買い替えや紛失などによる情報漏洩を防げます。これについても、その利用料金や職場外時間外労働など、BYOD(Bring your own device、ビーワイオーディ 個人所有機器の業務での利用)を定義し、情報セキュリティポリシーの中で明文化することが必要です。
以上のように、今後、企業において業務のデジタル化(DX)を推進するには、「at your own risk」が大前提で提供されているIT製品を活用するので、情報セキュリティポリシーを作成することが急務と考えます。