今回は、前回の「デジタル化と情報公開」でお話しをしました、情報公開が当たり前となる筈の開かれた社会や、SNSに代表される新しいコミュニケーションを確立させる為に、私が最も大切と考えるものについてお話しをします。それは、リスペクト【respect】です。辞書では「尊敬する」と訳されていますが、もう少し広義の意味があると考えています。
横道にそれますが、以前、採用面接を行っていた時に必ず質問していたのが「貴方の尊敬する方は誰ですか?」です。そこで気付いたことですが、今の40代の方くらいまでは、歴史上の人物を答える方が多かったのですが、その後、少しずつ両親やバイト先の店長など身近な人物を答える方が増えてきました。今の20代の方がどう答えるのかは存じませんが、尊敬するという概念も変わってきているのかもしれません。私の中のリスペクトという概念は、まさに身近な人物に対する尊敬という気持ちに近いものです。
先日、最終回を迎えた大ヒットドラマ半沢直樹の中でも、銀行マンの心得として「お客様へのリスペクト」という表現がありました。顧客第一を掲げることとお客様へのリスペクトは、まさに同義と考えます。更には、ドラマの中でもありましたが、お客様から半沢がリスペクトされていました。営業とお客様、双方がリスペクトし合う形です。私は、この双方リスペクトの状態を作り出すことが、今後の社会で必要になると考えています。上司と部下の関係もそうです。上司からのリスペクトがあれば「忖度」などと言う部下から上司への気遣いも無くなると思います。一方的に上司から上下関係を押し付けられた形での忖度は「百害あって一利なし」です。
SNSに代表されるネット上での繋がりにもリスペクトは必要で、今はこのリスペクトが無い状態が多数を占めています。自分の言いたい事だけを言うという文化が優勢です。しかし、フォロワー数という表現で現れていますが、自分の意見を聞いてくれる方が指標になっています。今のところは、TV業界の視聴率獲得と同じく見る方に媚びる傾向がありますが、フォロワーを増やす為のフォロワーへのリスペクトが必要になってくると期待しています。
さて、リスペクトを体現していくための方法を考えてみました。双方がリスペクトをし合うことが重要ですが、相手からリスペクトを受ける方法を考えても相手次第ですので無駄なことです。先ずは、自分がリスペクトをしてリスペクトしていることを伝える方法を考えるべきです。では、リスペクトと好き嫌いはどこに違いがあるのでしょう。私は、一番の相違点は、人物ではなくその人の為した仕事を評価することだと思います。いつもいい仕事をする人に対してリスペクトをするということです。従って、リスペクトを伝えるということは、仕事への感謝を伝えるということになります。つまり、リスペクトをするということは、相手の仕事を評価し、その良し悪しを伝えることから始まると考えています。
SNSでは、仕事のことよりも趣味の世界が多いので仕事を評価することとは異なります。又、SNSでは評価をする前に自ら表現することが必要となります。ただ単純に体験したことをアップするだけでは、やがて飽きられます。食べ物であればカレー好きなど何かに拘ることではないでしょうか?つまり、SNSでのリスペクトとは、発信している情報の一貫性ではないかと考えています。
未だ確信になっている訳ではないのですが、相手の仕事の評価と自分の情報発信の一貫性がリスペクトの鍵になっているように思います。本ブログにおいては、知識の受け売りではなく、自ら感じ、考えたことを自らの言葉で伝えることに徹しています。
以上