振り返り 営業雑感No.101

 今回は、100回を超えましたので、これまでにお話ししてきた事の中で、小生の仕事の仕方の基礎となる考え方を要約してみました。

「ビジョンありき」

 仕事の原点はビジョンだと考えています。仕事におけるビジョンとは、主語は私か我々で、対象者をお客様・社員・株主・社会の企業の4つのステークホルダーとして、なりたい姿を明記したものです。なりたい姿やあるべき姿は映像を思い浮かべられるものが最良と考えます。企業の場合には、一般的に経営ビジョンが提示されている筈ですから、その経営ビジョンに従った、自分の組織や自分のビジョンを明確にすべきと考えます。ビジョンは経営目標に先立って決めるべきもので、経営目標として示された数値と見込数値のギャップがある場合に、ビジョンと現状の姿とのギャップを分析することで、より具体的な施策を考えることが可能になります。

「付加価値は提出物に宿る」

 仕事とは付加価値を提供することにほかなりません。その提供している付加価値を明確にしておくことがビジョンとの関係においても、とても大切です。ビジョンは包括的な映像として表されますが、付加価値は業務毎に具体的な形で明確にすべきものです。付加価値とは、仕事に結果として提出される製品、商品、生産物、提出書類などの中にあります。製品や商品は比較的判り易いのですが、提案書・稟議書・各種総括表など書類の中に含まれることを覚えておくと見付け易いと思います。

「お客様の欲するものを、必要な時に、購入可能な価格で提供する」

 小生の企業を定義する言葉です。合わせて、小生が仕事を図る尺度として用いていますQ(品質)Ⅽ(価格)D(納期)を見事に言い表しています。前項の付加価値と深く関連しますが、QCDは製造業で生まれた概念ですが、製品だけでなく、全ての仕事でQCDは活用出来ます。加えて、QCD理論は「安かろう悪かろう」ではなく、QCDのどれか一つに着目して向上させれば、後も二つもそれに伴って向上するというものです。典型的な事例が、トヨタのカンバン方式で、徹底してDに拘っておられます。小生も今の時代は、Dに拘ることをお勧めしています。

「ほうれんそうに始まり、ほうれんそうに終わる」

 組織における仕事とは、ほう(報告)れん(連絡)そう(相談)に尽きます。ほうれんそうの上手下手、ほうれんそうの仕方による部下と上司の相性など、仕事が出来るとはほうれんそうを使いこなすことだと思います。又、上司心得として、ほうれんそうを受けた後の答えは行動指示です。聞きっ放しは、最も避けることです。ほうれんそうの基本形は、5W1H(誰が、いつ、何を、何故、どこで、どのように、行った)です。する方も受ける方も5WⅠHを意識することで、ほうれんそうの質が上がります。

「ニッチチャンピオンを目指す」

 企業経営は、お客様と商品と営業の三要素が揃わないと成立しません。その中で、企業の付加価値を上げて業績向上を狙う為には、市場でTOPを獲ることが必須となります。その為、一位をとれる市場を限定する考え方がニッチチャンピオンです。市場を業種・業務、地域、規模の要素で限定し、限定された市場で第一位を確保する。その後、順次、市場を拡げていくという手法です。小生は、拡販戦略においては、常にニッチチャンピオンを意識しております。

「現場百回」

 よくミステリーや刑事ドラマで耳にする言葉ですが、小生は、仕事においても現場・現物・現実の三現主義を基本としております。特に、管理職の方は、現場に身を置き、現場の景色を見て考えることが、極めて重要だと思います。ややもすると現場は部下に任せて、参謀のように考えることを職務としておられる方もお見受けしますが、小生は、そのスタイルを良しとしません。

「自分に恥ずべきことをしない」

 小生は、ルールで縛られた組織より、モラルで律せられた組織を理想としています。モラルの基本となることが「自分で考え。自分を律し、自分で行動すること」です。法律を守ることは当たり前ですが、行動や決断をする際に、自分に問いかけることが重要だと考えています。

以上の7項目が、小生の仕事の流儀です。

以上