遂に、レナウンが倒産しコロナの影響が企業崩壊という、社会に深刻な影響を出し始めるキッカケが顕れました。出口戦略やロードマップなどと言われていますが、事が起きた後に政治家は予想外の事態と言うのでしょう。新しい生活様式も提案されていますが、根本的な社会構造の変化をしないといけない時代が来るような気がしてなりません。戦後、高度経済成長の名のもとに行われた様々な施策や文化を見直すべきでは?と考えるようになりました。
私は、経済効率中心の世の中の対極は、精神文化中心の世の中だと思っています。やりがいのある仕事、生き甲斐を各人が追及できる世の中が理想と考えています。その為に、先ずやるべきことは、都市への人口集中の是正です。過疎の村が移住者を募る政策を実施していますが、これを大規模に行うことだと思います。都市の税金を上げる、地方永住者、特に二世代や三世代家族への支援などです。私は、私自身の反省も込めて職住一致がいいように思います。家族のしがらみもまた社会と考えるようになりました。勿論、転勤や単身赴任、縁故採用禁止などなど大企業の経営にも影響が出るでしょうが、地方社会の維持活性化を狙うべきだと考えます。道州制や地方分権などが叫ばれていますが、根本的に大都市集中をやめるという決断が無いと、返って都市への人口集中に拍車をかけるような気がしています。歴史で、帰農令や徳政令など、なんと不条理な制度を為政者が考えるものかと思っておりましたが、今は、まさにその時代のような気がします。今の金融緩和は徳政令そのものではないでしょうか?
次に実施すべきが、経済の海外依存からの脱却です。保護主義ではないですが、自給自足の社会を確立すべきだと考えています。地産地消が提唱されていますが大賛成です。国家レベルで地産地消を全面的に考えるべきではないでしょうか?そうすることで、都市集中の考え方が是正されるような気がしています。それぞれの持つ地方の良さが発揮される世の中が、私の若い頃までは残っていたように思います。その風潮を消してしまったのも私たち世代の責任です。
最後に、最も難しいのが利益分配の見直しです。今は経済効率中心ですから貧富の格差を是認する方向にあります。経済は、弱いものイジメの傾向が色濃く「金のあるところに金が集まる」という図式になっています。税金の徴収方法と分配方法を根本的に見直す必要があります。源泉徴収という考え方は、税収拾を企業に代理させるしくみです。それで、社会の効率化が図れていればいいのですが、税務担当公務員の数が諸外国に比べて格段に少ないということはありません。欧米のように、国民全員確定申告制度が基本のような気がしています。
以上のようなことを実現するのは政治に他なりません。政党の議論として、国家ビジョンをもっと語って欲しいと思います。私がこの年になって今更言っても仕方のないことですが、今回の検察法の改正で、多くの著名人が発言していますが、もっと国民一人一人が政治に関心をもつ仕組み、例えば、投票参加により税金に差をつけるなどの選挙誘導の工夫や、投票率の低い選挙は無効にするとい立候補者と選挙民をつなぐ工夫なども必要かと思います。政治的発言をすることが国民の義務であるという文化形成も必須のような気がします。我が国は、逆に著名人は政治的発言をするべきではないという風潮があります。但し、この風潮は、昭和以降であることを認識するべきです。明治・大正・昭和初期には生まれていない風潮です。更には、「お上」という呼び名に代表されるように、為政者に任せる風潮が残っています。それが、安定政権の時代が良いという考え方になり、今の政党及び政府に任せる風潮に繋がっているように思います。
歴史的には、経済の時代の後は、国家利益を追求する戦争の時代です。戦後の混乱の中から政治の時代に入っていくのですが、今は、戦争になると核の問題もあり地球そのものの存続を脅かしかねません。異常気象や新ウィルスなど、地球が警告を鳴らしているように感じるのは、私だけでしょうか?今回のような内容を書くと絵空事のようで?とも思うのですが、敢えて、コロナ禍を契機に、もっと社会を考える習慣を身に着けていく意味もあり、書かせて頂きました。
以上