今回は、最近話題の5Gについて、お話しをします。5GのGは「generation 世代」です。従って、日本語で言えば第5世代移動通信技術となります。IT用語ではGはよく使われており、制御言語の世界では、1G マシン語、2G アセンブラ、3G 高級言語(COBOL,FORTRANなど)4G 簡易言語(RPG,CAPSなど)4.5G オブジェクト指向言語(c++,javaなど)です。簡易言語が登場した際に第四世代言語と言われていた記憶がある方も多いのでは?
では、移動通信技術での世代変化を大まかに見てみましょう。1G アナログ通信、2G デジタル通信、3G CDMA(Code Division Multiple Access 符号分割多重接続) 携帯電話の通信技術、4G LTE(Long Term Evolution) スマホの通信技術となります。これに続くのが5G 名称未定です。
5Gの登場により、どのように変化していくのかを考えてみました。以前、IT進化の経過を技術革新の主役交替によるものであり、ITの要素技術である制御・演算、記憶、入出力の3つのなかで技術革新を担う主役要素技術が順次変化してきたとお話ししました。最初に、制御・演算で技術革新が起こりCPUを中心とする汎用機の時代が幕を開けます。その後、制御・演算での技術革新が緩やかになると、記憶での技術革新が起こり大容量で安価なメモリ・ディスクを中心としたクラサバ時代に入りました。今は記憶に替わり入出力の技術革新が進みインターネット時代が到来しています。5Gは、まさにネットワークという入出力の技術革新であり、他の分野の入出力革命をも加速させる技術です。すなわち、通信速度が速くなる上、どこからでもアクセスできるようになる為、音声応答やVRメガネが一般的になり、ディスプレイとキーボードの時代は、必ず終焉をむかえると愚考しております。
加えて、5Gは通信速度の飛躍的向上だけではなく、多重化も飛躍的に増大させます。同時に多くの通信が出来ますので、インターネットアクセスは、ほぼリアルタイム化され、様々な社会インフラ(交通管制、防災など)はセンサー情報との統合により、精度の高いものとなります。車に代わる新しい移動手段(バスやタクシーに替わるスマホ連動で行きたいところにいける自動運転車両など)は、既に実験段階に入っています。
しかしながら、業務IT分野での変化は緩やかなものになると想定しています。何故なら、現在、多くの業務システムがPKGで動作しており、PKGベンダーが新技術を採用しない限り、独自で新技術を取り入れることは極めて難しい状況です。一方、PKGベンダー側では既存資産からの転用が難しく、新規開発を求められる技術革新についていけない開発元も沢山あります。5Gがもたらす業務システムとは、クラウドが前提でありPCやタブレットなどは不要で、インターネットにアクセスさえ出来ればよくなります。これまで、汎用機から続いてきた業務システムとは、全く異なるものとなります。但し、ネットワークインフラだけは、5Gに対応する可能性はありますが、LAN/WAN技術と5Gの融合はもう少し先ですしセキュリティ問題もありますので、お客様での5G活用を提案する新しいIT産業が芽生える可能性を秘めていると考えます。
以上のように、5Gは入出力革新の集大成になると愚考しておりますが、このネットワークを使いこなす新しい処理・制御の技術革新を呼び込むものとも考えております。
以上