平成最後の大晦日です。寒さが堪える歳になっての寒波襲来、外出時の防寒対策を気にしています。今回から、仕事の進め方、特に、モラルとして、常に小生が意識していることをお話しします。初回は「筋を通す」ということをお話しします。筋を通すといいますと、任侠映画のようですが、仕事において、最も重要なことだと思います。仕事における筋とは、以下の二つを常に意識して行動することだと考えています。
「お客様への納品物は必ず契約に従う」
企業経営の根本はお客様への商品の販売であり、全ては契約で成り立っています。契約内容を確認しておくことが、お客様と接する方、全員の基本です。契約内容の確認は営業任せにするケースも見受けますが、全員が関与すべき事項です。契約外の仕事は筋違いです。
「自社、他社問わず仕事上で一度合意したことは最後まで貫く」
商売は生き物ですから合意した時とは様々に環境が変わることが儘あります。但し、合意事項について、環境変化を理由に勝手に反故にすることは信用面で間違いであり筋違いと考えます。環境変化を察知して時点で合意メンバーと協議することが必須であり、合意メンバーで合意事項に関する情報公開と情報共有をすることが筋を通すことになると考えます。但し、権限を持たない方との合意は組織合意となりませんので合意そのものが無効です。合意にあたっては相手の権限を事前に確認しておくことが必要です。
仕事上での筋を通すとは、儒教でいう「信」「義」「礼」を尽くすことだと考えます。基本はシンプルですが、いくつか守るべき行動規範が存在します。SNSの進展で行動規範そのものも変化しているように見えますし、そのように行動している方も多いのですが、小生はコミュニケーション手段が変わっただけで、行動規範は不変だと考えています。
組織内の話でいえば、他部門の方に応援を貰う場合、担当者同志では了解が得られていたとしても、管理職から他部門の管理職へ了解を貰うことが、筋を通すことになります。このケースですと、筋をとおしておかないと担当者は約束していても、先方組織の都合で、別の仕事がアサインされた時に歯止めが効きません。加えて、先方の担当者が、こちらの約束を優先しようとすることで先方組織内の立場が悪くなる可能性もあります。業務遂行にあたっては組織を尊重することが、筋を通すことの本質であり、結果的に担当者を守ることに繋がります。以下が組織における主な行動規範です。
1)上司は、部下の仕事に全責任を負う。
2)部下は、事前に上司に相談をして了解を得てから行動する。
3)組織をまたがる仕事では、関係全部署の管理職の承認が必要。
4)管理職間のやり取りは、同位の管理職間で行う。
「仕事が出来る人」と評価される方は2項以下を日頃の努力で素早くこなし、結果的に仕事のリードタイム短縮を実践されています。
お客様との遣り取りでも、筋を通すことが必須です。商売での筋目とは、情報のキャッチボールをキチンと成立させることです。日常的に質問と回答が1対1で成立していることを確認する習慣を身につけることと考えます。同時に複数の質問を頂戴したり、こちらが回答をする前に、別の質問を頂戴したりしているうちに、未回答の質問が残ったりします。又、こちらは、複数の質問を纏めて一つの回答で済ませたつもりであっても、お客様は、未回答と認識していることも多いものです。回答の放置は言語道断です。
1)情報のキャッチボールを毎回キチンと成立させる。
2)質問と回答は、必ず1対1で確認する。
お客様や社内のように、基本が1対1の場合、筋を通すことは、事前の確認を励行することで、こちらが気を付ければいいのですが、販売チャネルなど利害関係者が絡むなど複数の関係者で筋を通すには、少し骨が折れます。いつも一緒に仕事をしている間柄であっても商談毎に合意形成を行い、情報共有することが基本です。秘匿することで当社だけが有利になるような情報であっても関係者で情報共有をすることが、筋を通すことになり、結果的には当社の思惑どおりに事が運ぶことが多いものです。
1)話の論拠や数字の根拠、前提条件を明確にして内容をお客様含む関係者相互で合意する。
2)組織や関係者の立場を関係者一同が理解して責任所在を常に明瞭にして話をする。
3)何事においても組織対応を前提とし、相手の立場を尊重する。
4)法に反することは、決してしない。
5)関係者で最新情報をタイムリーに共有する。
6)本来あるべき姿を常に念頭に置いておく。
7)先ずは、現場に身を置く。
8)履歴を時系列に残す。
9)敬語・服装などマナーに従う。
筋を通す際に最も難しいことは、筋の通らない人が居ることです。この場合は「筋を通した」と自分で納得するしかありません。又、筋とは人に絡みますので「好き嫌いありき」を意識してことにあたることはいうまでもありません。
以上