中国問題 営業雑感NO.377

 高市首相の国会答弁以来、急速に悪化した感のある中国との関係ですが。マスコミ報道は、ただ煽っているだけのように思いますので、持論を纏めます。

 先ず、高市首相発言ですが、国のTOPとしては軽率な発言だと思います。曖昧なままで何を目指しているのか?が判らない答弁よりは、自分の意見を率直に述べたことは評価できるかもしれません。小生は、自衛隊を曖昧な表現で組織化を行なわず憲法問題も含めて明確にすることは必要と考えていますので、ある意味では保守派です。しかしながら、その後の官邸要人の核装備発言や武器輸出議論などを見ていますと戦争を知らない世代の軍隊肯定派に首相は担がれているようで不安を覚えます。小生は、我が国は唯一の被爆国として核廃絶と戦争反対を貫くべきで、世界から戦争を無くす為に知恵を絞るべきと考えています。自国自力防衛を旗印に掲げている方が、他国への先制攻撃を容認していることに矛盾を感じています。理想論であっても「専守防衛」に徹する自衛隊で兵器と兵員を充実させるべきではないでしょうか?

 次にパンダです。私は「パンダは居なくてもいい」と思います。日中友好の証と言われる方が多数派のようですが、中国の外交戦術にとらわれていると思います。そもそも借りる方が頭を下げる政策であることに秦帝国以来、中国外交四千年の歴史を感じます。パンダの後ろにレアメタルが控えているところも、あくまでも金のかかる兵を隠して他国を威圧する孫子の兵法そのものです。ここは中国の価値観に合わせる必要はなく、パンダを過去のものにするしかないでしょう。貞観政要や孫子を徹底的に学んできた武士の為政者としての素養は、今の政治家には残っていないようです。

 最後に対中国外交だけが表面化していることに問題があると思います。振り返りますとそもそも、第二次世界大戦へと我が国を誘導した主原因は米国の中国進出にあったと考えています。米国からすれば、地政学的にも海洋国家である我が国が韓国を併合し地続きで満州国を建国し、ユーラシア大陸の半分に利権を持っていくことは許し難いことでした。そこで、ABCD包囲網と呼ばれる中国・英国・オランダと連携し、国際的にも孤立させる戦略をとりました。これに対して我が国は、大東亜共栄圏構想で植民地であった東南アジア諸国を糾合して、武力の後ろ盾を独伊に求めた結果、真珠湾に奇襲をして、圧倒的な国力の差から被爆国となって終戦を迎えたというのが、小生の考える第二次世界大戦(太平洋戦争)の顛末です。戦争は経済的な利権争いに為政者の領土的野心が結びついて起こることが殆どです。今の状況もこれに似ていませんか?中国は、我が国の働きかけで資本主義の導入に踏み切りました。我が国は日中国交正常化をうたい、経済協力の名のもとに指導力を発揮していましたが、欧米の進出により我が国優位は覆りました。加えて、自国の経済発展を餌に欧米からの投資を呼び込み、資本主義導入に成功した中国は急速に国力を充実させて世界的な覇権の確立を目指しています。つまり、中国の利権に米国が大きな関心を持っていることは顕かで、加えて中華思想に基づく覇権意識の強い元首がいることでも、大戦前の状況に似ていませんか?太平洋戦争は真珠湾奇襲が目立っていますが、実際は、中国利権を求めて盧溝橋事件から始まる日本の中国への先制攻撃から始まった日華事変が端緒と考えています。台湾有事などという発言が、中国人を刺激したとも考えるべきでしょう。日米同盟に頼るのなら米国に利権を譲ることでこの状況を打開すべきではないでしょうか?戦争終結から間もなく一世紀、大戦後めざましい経済復興を遂げて評価されている我が国が、今回の衝突を契機に武力論争ではなく、本当の独立国家として国を纏める時期にきていると思います。その為には、国会の議論を変えていく必要があるように思います。これが中国問題への小生の極めて独断的な考察です。

以上

2025年12月21日 | カテゴリー : 閑話休題 | 投稿者 : csf-ishii