総裁選に思う 営業雑感NO.363

 石破さんが自民党総裁を辞任し自民党総裁戦が公示されました。小生は、自民党選挙敗戦の最大の要因は「政治と金」にあると思います。かつて金権政治家として田中角栄を糾弾したのは、政敵であった岸さんや福田さんです。田中角栄を師と仰ぐ石破さんを、岸を引き継ぐ旧安倍派が糾弾し、福田ラインにある小泉二世が引導を渡すという構図に歴史の繰り返しを感じます。只、金権政治を糾弾した岸ラインの旧安倍派が金権政治を引き継いでいたことに皮肉を覚えます。更には、企業献金廃止に反対していることが、一政治家の問題ではなく党の金権体質の象徴と多くの国民に写っていたのではないでしょうか?いみじくも石破さんを説得したとされる小泉二世が「自民党を支える思想をB(Business)to B(Business)からB(Business) to C(Consumer)に変える」と判りにくい表現を使っていました。「企業をみて行なう政治から国民をみて政治を行なう」ということを言いたかったのだと思いますが、本音は読めません。加えて、辞任説得のキワードが「党を割ってはいけない」ですから、B to Cを実現する覚悟は薄いと感じています。

 TV討論などでも自民党議員は「党内に様々な意見を持つ人達が同居する国民政党」という表現を用います。国民政党という考え方は、戦後の混乱期の中で、官僚登用を目指した吉田茂の自由党と軍に抵抗し潜伏していた戦前からの国会議員である岸達の民主党が、対共産主義の大義のもと保守合同をした自由民主党の旗印です。しかしながら、インターネットの普及と資本主義の社会への浸透による共産主義の衰退という現在においては無用となった概念ではないでしょうか?参院選で躍進した参政党議員の話を聞いていますと政策的同志が集まっているという感じがします。神谷さんのカリスマ性とSNSなどネット技術を取り込んでいることが強調されていますが、神谷さんが地方議員出身であり、こまめに地方を巡って地方議員の中で同志を募って結党したという背景をみるにつけ政策同調による同志組織として筋が通っているように思います。自民党も原点に返って、政策の違いで分断することが、今の必然ではないでしょうか?石破さんが身を引きましたが、小生としては「政界再編」を大義として衆議院解散をした方が良かったと思っています。

 一方で、第二党である立憲民主党も自民党と同様に旧社会党、自民党から分立党、社民党など様々な思想の方が同居しています。かつて一度、民主党政権を担った経験もあり、官僚との繋がりもあることから戦後の自民党政策を肯定している部分もあります。官僚と安定的与党によって国民の上にたって政策を実現するという「お上」という我が国独特の政治理念が残っていると考えています。

 小生は安定政権ではなく、政策議論を徹底して官僚とは別の視点で国を考える国会を成立させる為には、連立政権がいいと思っています。その意味では、石破さんの行なった野党との連携を選定とした国会運営は有効と考えていました。但し、自民党都合により折角合意した政策が実施に至らなかったことのほうこそ問題と考えています。小生の考える対立する政策理念は「大きな政府 福祉などの社会基盤を整備し国益事業は国営化する」と「小さな政府 行政機関は必要最低限として社会形成は自由競争に任せる」だと愚考しています。この二つに「欧米との同盟的結束維持」と「欧米から自立」の思想が組み合わされた四分類になると愚考しております。つまり「小さな政府・親欧米」「大きな政府・親欧米」「大きな政府・欧米自立」「小さな政府・欧米自立」と考えています。現実にはそうはならないと思いますが、小生は各党の政策を見る際には、これを板敷きとして政策の一貫性を評価します。

以上

2025年9月14日 | カテゴリー : 閑話休題 | 投稿者 : csf-ishii