20250622米国によるイラン核施設への爆撃が発表されました。ハマスによるイスラエル攻撃並びに集団誘拐をキッカケにイスラエルのガザ攻撃が始まり、ついにトランプ大統領による今回の攻撃に至りました。トランプ大統領の目指す「漁夫の利」的なイラン核開発凍結と成果を上げることが出来るのか?これまで、米国が経験したベトナム・アフガニスタン・イラクのような混乱をもたらすのか?小生には、全く先が見えません。一つ言えることは、これまで二回の世界大戦も局地戦から始まっており、ウクライナ侵攻に朝鮮半島緊張、台湾及び南シナ海領域を狙う中国などに飛び火しないことを願うばかりです。
又、マスコミでは「イランと交流の深い日本」といっていますが、これは、英国・米国の石油メジャーが封鎖していたイラン油田からの出荷を出光興産が強行突破したことによるものが大きいのですが、我が国での出光興産の石油メジャーとの争いも政府の後押しによりメジャー側の勝利になりましたし、イラン政権が親米派、イスラム保守派と入れ替わるたびに外交的な緊密さは薄れていると思いますので、マスコミの作り出した誇張ではないかと疑っています。もうひとつ「ロシアのウクライナ侵攻」と「イスラエルのガザ侵攻」を武力による制圧という点で、共通に非難すべきということもまことしやかに論じられています。確かにそのとおりではありますが、これを行なう為には、我が国が国家として世界に発言力を認められている必要がありますが、現在はそうはなっていないのではないでしょうか?確かに敗戦後に世界GDP第二位まで復興した際には、その経済力は評価されていたでしょうが、政治的に評価されたことはないというのが小生の持論です。そもそも、第二次世界大戦に突入した際にも、世界の中の日本ということについての政治的な立場を大きく見誤った結果とみています。長い歴史と「おもてなし」という国民性で、武力に頼らない国力で世界への影響力を戦略的に模索すべきではないでしょうか?
そもそも、一部の狂信的な国粋者や宗教信者以外は、人は誰も戦争を望んではいないと確信しています。ベストセラーとなったマンガ「キングダム」では、秦の始皇帝が戦乱の世を終わらせる為に中華統一を目指します。始皇帝の意思がどうであったか?は判りませんが、ひとつ言えることは、中国は秦以降、三国時代と宋末を除き、中華は統一国家として続いています。元と清は異民族による征服国家ですが、中華と同化していきます。中華統一をなしえた背景は、秦による貨幣・度量衡・文字・法律の統一にあったと考えています。なかでも文字の統一が大きかったのではないかと推察しています。仮にローマ帝国では公用語という概念はありましたが、秦のように強制的に統一していれば、奥州は違った歴史を持ったかもしれません。少し、横道にそれましたが、戦争には、必ず、国家的野心があり、しかも国民に絶対的な指示を得た元首が存在する時にしか発生しません。その意味では、言論統制も含めて、国家を纏めている国家元首が複数いる今は、危険な時代と考えています。戦争の終結は、どちらかの国が降伏をするか講和の二者択一です。講和に至るには、攻めた国の意思が重要ですが、国民の元首への指示の度合いに左右されると愚考しています。ロシア・イズラエル・米国と先制攻撃を仕掛けた国では、今のところ国民は元首を支持しているように見えます。ガザ攻撃の際には落ち込んでいたネタニアフ氏の支持率もイラン攻撃で回復したとの報道もありますので、根深いイスラエル国民のイランに対する反感を感じますが、先制攻撃国の戦争を望んでいない国民の意思に期待したいところです。
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