闇バイトや誹謗中傷の蔓延による殺人など、SNSの闇が拡がっています。マスコミでは、法的規制を求める声を取り上げています。前回にもふれましたが、SNSを提供している企業は、使用者の自由意志を尊重していますので、法規制には反対の立場です。かつて、実名での参加が義務付けられたFacebook(フェイスブック)が、匿名のメタに変貌したように、多くの使用者は秘匿性を求めており、反社会的な活動が目立っています。もっとも、個人の創造的な自己表現を行っている方も多いので、SNSには善悪両方の利用者があり、善者が圧倒的に多いと思います。
一方で、トランプ大統領に代表されるように分断の政治は、欧州各国でも極右の台頭という形で民主主義国に蔓延しつつあります。我が国においても兵庫県知事戦や都知事選において分断の力が働いたように思います。更には、ロシアやイスラエルなどの紛争当事者国においても、紛争強硬派が多数派を占めているだけで、かつての我が国のように軍部が強行しているわけではなさそうです。
つまり、SNSでも政治の世界でも共通的に言えることは、二極化が進んでいるように思います。この背景にあるものは貧困ではないでしょうか?移民問題についても、政治難民よりも生活難民が大半に変わったと見ています。欧州や米国に流入している難民の多くは自由を求めてというよりも、自国では生活が出来ない為に、豊かな生活を求めて流入していると判断しています。そして、移民先でも貧困にあえぐことになり犯罪に走るということが多いのではないでしょうか?マスコミは極右という名称で否定的な印象を与えていますが、彼らの政策の基本にあるのは、自国民の収入を移民から守るというもので労働分配政策の変更です。移民とは政治難民であり、極右は昔の右翼という印象で移民問題の本質を我が国マスコミは歪曲化しているように愚考しております。
貧困といいましても国全体が貧しいわけではなく、貧富の格差が拡大しているだけです。加えて、封建時代には領主や君主による冨の独占という現象がありましたが、現在は、富裕層と貧困層に二分化されているだけです。そして、富裕層が社会を動かしていると構造になっていると思います。更に、富裕層では世襲が進んでおり、「親ガチャ」と言われるように貧困層に無力感が拡がっているのではないでしょうか?
つまり、平和な世界が続いたことにより、民主主義国の多くの政治家は貧困が生まれる背景は個人の責任として、生活保証をおろそかにしたことによるものではないかと考えています。社会主義国では国家権力側国民と一般国民という明確な区別があり、民主主義国ほど富裕層と貧困層の分断が表面化していないのでないでしょうか?
我が国においても年収の壁問題が表面化していますが、基本に流れているのは貧困層が拡がっていることにあるように思えます。税金や年金なども富裕層を優遇する政策が多いと思っています。国民生活を支えるインフラ設備の老朽化が表面化していますが、国民生活の保証と言う観点での政策転換が必要と考えます。
今回表題としました「衣食足りて礼節を知る」は、この富裕層と貧困層の分離こそが、SNSの悪用や政治の二極化を招いていると考えたからです。そして、このSNS悪用や二局化を仕掛けているのは、若者ではなく富裕層にいる年配者だと考えています。
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