IT産業の今後(4)ハードベンダー乱立 営業雑感NO.323

 話題の兵庫県知事選が終わりました。選挙とSNSの問題が浮き彫りになりつつあります。特筆すべきことは、投票率が50%を上回ったことです。小生としては、以前から申しておりますように民主主義とインターネットの相性の良さが実証されたと考えています。後は情報の質の問題ですが、こちらは発信側と受信側の双方で試される課題となります。どちらかというと前回の「at your own risk」と同様に受診者次第というこれまでのマスコミとは異なる様相を呈してきますので、少し時間がかかると思います。更に、これまで情報発信の頂点に君臨していたTVを中心とするマスコミのあり方に、やっと一石が投じられました。インターネットの登場で衰退も噂に上っておりましたが、具体的な内部改革が起こることを期待します。この問題は、改めて考えたいと思います。

 前置きが長くなりました。IT産業の変化について、汎用機からパソコンと変わってもコンピュータシステムメーカが長らく中心にいましたが、いよいよ、その主役が変わります。そこに向けて競う商品はデータ端末であり、端末メーカが乱立すると考えます。データ端末といっても今花盛りのスマートフォンだけではなく、アップルウォッチやグーグルゴーグルのようなウェアブル端末から、グーグルスピーカに代表される音声入力装置、ロボットや家電製品、自動車なども端末の一つになります。以前は、様々なハードをコントロールする汎用BOX装置のようなものが登場するかとも思っていたのですが、こちらは、半導体チップに集積される模様です。

 新しい端末群で動作するOSは、Linux(リナックス)、Android(アンドロイド)、iOS(アイオーエス)に収斂すると思います。以前であれば、パソコンOSのwindowsのマイクロソフトのように派遣争いと業績が連動するのですが、アップル社のiOS以外は、フリーソフトですので、この分野での覇者が主役となるわけではないと考えています。但し、iPhoneに代表されるアップル社のハードで50%近くの圧倒的なシェアと業績を上げることが出来れば今後の主役となることは間違いありませんが、小生は難しいと考えています。何故ならOS分野での派遣争いは重要分野ですので、フリーソフトとはいえLinuxにはオラクル社が、Androidにはグーグル社がそれぞれサポートをしていますので、iOSの独走を許さないと思います。

 今回タイトルにハードベンダー乱立としましたのは、ハードベンダーとして異業種からの参入が予想されるからです。特に、家電業界と自動車業界からの参入をにらんでいます。既に登場していますが、自宅の空調や風呂などの遠隔操作を可能とする仕組みが普及し、家に一台ホームコントローラが標準装備となる過程で自動車や家電製品がデータ端末として活躍する筈です。従来の情報処理は企業用がメインでした。パソコンの普及で個人用ともいわれましたが、実質、個人での情報管理は年賀状管理くらいでしたが、家計簿から税金計算、空調などの自宅の環境制御までを一体化していく巨大な市場が出現すると考えています。その際の主役としてソニーやトヨタが参入してくる余地が充分あると思います。尚、この時のスマホの役割はリモコンのようなものと想定しています。場合によっては、専用端末が登場しておりスマホの時代が終わっているかもしれません。更には、経済活動をリードする主役の座をIT業界が担う時代になるかもしれません。

以上

2024年11月24日 | カテゴリー : ICT | 投稿者 : csf-ishii