衆議院選挙 営業雑感NO.318

 来週は、いよいよ衆議院選挙です。小生としては政権交代を期待しているのですが、選挙戦状況分析では難しそうな報道が多いです。今回の選挙は、総裁となった石破氏が普段から批判していた「党利党略の為の解散総選挙」を自ら就任直後に行うことになり、小生としては少しガッカリでした。今回の選挙で新しい日本を創るとうたっていますが、党内に抵抗勢力が多くて難しいと判断しています。政権交代については各野党もうたっていますが、肝心の野党協力による候補者の一本化は実現していません。そこで、今回は、政治家と政党について考えてみます。

 先ずは、自民党の派閥について考えてみます。自民党は、大戦後に吉田茂をリーダとする官僚経験者を中心とした自由党と、戦前から代議士であった鳩山一郎や岸信介などが属する民主党が合体して成立しています。従って、派閥と呼ばれるグループの前身は別の党であったことに起因してると思います。しかしながら、今回の総裁選でいわれていましたように総裁戦の為に多数派工作をするしくみに変貌しています。この構造を作ったのは田中角栄と考えています。自民党発足時の状況はGHQによる占領が継続する戦後混乱期に、戦後復興を独立国として目指す為に、保守勢力が安定政権を樹立する為に集合したものでした。保守を掲げる政策の一党化は成功し、社会党や共産党という革新政党が合体出来ないこともあり、保守を臨む多くの国民の代弁者として安定政権を確立します。ところが、長期与党という立場を手に入れて以降は、政策なき党内多数派工作が始まり、それを決定的にしたのが田中角栄でした。角栄以降の派閥には残念ながら政策論はなく、好き嫌いと選挙資金などの実利によるつながりでしかないと考えています。自民党の派閥は、当初は保守の中の政策の違いで形成されていましたが、保守政権が安定政権となってからは、党内の主導権争いの為に形成されるようになり、政策論は「郵政民営化」など単一的なスローガンにしかならなくなったと愚考しています。

 一方、野党も政策の違いを主張しているものの自民党総裁を争う多数派工作と同じで主導権争いをしているだけのように思います。この背景として、反共産という軸が出来上がっており、これが邪魔になっているように思います。更に昭和時代は、同じ共産党でも、ソ連と中国は相容れないものがあり、我が国でも社会党はソ連、共産党は中国と、二つに分かれていました。昭和の政治改革の中で社会党が消滅しましたが、いみじくもソ連の崩壊と繋がっていることに符帳を感じるのは小生だけでしょうか?

 以上のように、昭和以降は与野党共に政治とは政策による多数派工作でなく、権力獲得に向けた多数派工作が中心になっていきました。更には、経済活動においては資本主義が共産主義国にも定着し、資本主義と民主主義を守るのが保守であり、共産主義と共産党による一党独裁型の全体主義を目指すのが革新と単純二分化する政策分類が通用しなくなりました。政策集団の形成が難しくなった背景として、保守・革新で政策を単純に二分化できなくなったことがあるように思います。小生は、保守と革新という分類も変える時代に入っており、大きな政府と小さな政府に置き換えては?と考えています。政策論争は単純に二分化した軸で議論するほうが、国民に判りやすいと愚考しています。

 政策論争ではなく権力闘争となった政治を変革することは時間がかかりますので、選挙結果にかかわらず、最低限、経費の透明化だけはやって貰いたいと願うばかりです。

以上

2024年10月20日 | カテゴリー : 閑話休題 | 投稿者 : csf-ishii