電話網とIP網 営業雑感NO.304

 今回は、最近気になっていますネットワーク再構築について纏めます。そもそも、ネットワークを構成するアドレスがIPに統合されていることの理解が進んでいないと考えています。尚、アドレスとは、住所と同じく相手を認識する為の番号です。

 ネットワークが始めて登場したのは電信網です。テレックスが情報端末となりテレックスを使って電文が交換されました。その際にアドレスはテレックスの端末番号でした。その後電話網が確立されたことで、電信網と電話網が一体化し、アドレスも電話番号に統一されました。電話網は地域から国内、海外へと拡がって行きましたので、地域番号(我が国の市外局番)、国番号が制定されて、世界中で音声と電文を使って情報交換が出来るようになりました。電話交換機とは、電話番号を使って発信者と受信者をつなげる機械です。NTTの前身である電電公社では、市外局番で電話局を選び、各電話局では個別番号で電話機を選ぶというしくみを全国で構築しました。企業に導入された電話交換機は、自社に入ってきた信号を各電話につなぐ役割を果たしています。長らく電話交換手は、この接続作業を人力でしておりました。企業における内戦番号が整備されて、その番号に従って企業の交換機が電話局の交換機と同様に自動で内線電話に接続するようになり、電話交換手という職業がなくなりました。このように、世界規模のネットワークは電信電話網として出現し、その際のアドレスは電話番号でした。

 一方でコンピュータにおけるアドレスとは、端末番号をそれぞれのコンピュータが管理して接続するしくみを持って生まれました。パソコンが登場するまでは、端末とはプリンタやディスプレイでしたので、端末番号で管理されていました。コンピュータが普及していくにつれて、コンピュータ同士をつなぐニーズが高まり、電話網を使って情報通信をする仕組みが構築されました。しくみとしては、電話番号を持った機械でデジタルデータを音声信号に変換し、受け取った機械で音声信号をデジタル信号に戻してコンピュータにつなぐしくみです。この電話番号を持ってデジタル信号と音声信号を変換する装置が、今では殆ど見なくなりましたモデム装置です。電話の受話器をかぶせて使う音声カプラというコンピュータに接続して使う装置も重宝されました。

 パソコンの時代に入りますと、企業内で中央コンピュータの端末としてパソコンをつなぐしくみとして,LAN(ローカルエリアネットワーク)が出現し、LAN同士をつなぐWAN(ワイドエリアネットワーク)が続いて登場します。この際に登場したアドレスがIPアドレスです。さらに、当初はWANも電話網を使っていましたが、ここで登場したのがインターネットです。インターネットは全世界ネットワークを前提としており、電話番号に変わるIPアドレスという世界共通の番号体系を登場当初から持っていました。この時、電番号をアドレスとする音声系電話網とIPアドレスを使うデータ通信系インターネット網にネットワークは二分化されました。

 この二つが統合されていくのですが、それについては、次回にお話します。

以上

2024年7月14日 | カテゴリー : ICT | 投稿者 : csf-ishii