ヤクルトのCMで坂本龍馬が土佐を脱藩するときの模様が描かれています。なにげ無くみていたのですが、龍馬を演じているのが、AIを活用して過去の写真から坂本龍馬本人を再現したCGと知って驚きました。
これまで、完全CGとしては、美空ひばりの歌唱法を忠実に再現したモデルや、マツコ・デラックスのアンドロイド、初音ミクから始まるバーチャルアイドル、新しいところでは、都知事選のAIゆりこなどの様々なものが作成されております。これまでは、技術の進化として捉えていたのですが、今回は、個々の技術革新というよりも地道な努力の積み重ねと多方面の技術を組み合わせているところに感心しました。
最近、同様の驚きを感じたことがありまして、新しい流れとして意識すべきと考えました。きっかけは「ゴジラ-1.0」でした。この映画については、アカデミー賞でこれまで、スターウォーズやジョーズ、アバターなど米国が独占していた視覚効果賞において、円谷プロ以来の我が国の特撮技術が評価されたと単純に思っていました。ところが、裏話を聞くにつれて、そこに、或る一人の技術者が自宅のPCを使って波や水の流れをシュミレーションして画像を作成したということに時代の変化を感じました。つまり、マニアであれば、これまでは、大規模なしかけで研究していたようなことも出来るということに感心しました。小生は、自分自身もマニアックな傾向があることも踏まえ、マニアの好奇心と探究心が、稀に社会に影響を与えると考えています。このマニアの世界が大きく拡がったと認識した次第です。背景には、シュミレーションする為に必要な水槽での波発生の実験データなど、様々なデータが蓄積されて、それがインターネットで公開されていることが大きいと推察しています。
今回の龍馬復元においては、マニア連携というべきことが出来ているところです。今回の復元に向けて、必要な技術としては、大きく以下の三点になると思います。映像としては、写真から立体像を作成する技術、人としての動きについては、モーションキャプチャーによる動作シュミレーション、声については、復顔技術含めた骨格と親族の声からの本人肉声の再現シュミレーションということになります。今回のCMについては、これらの技術に精通したマニアが集まってワイガヤで作った雰囲気でした。
よくよく振り返ってみますと、新世代のスターが、野球、将棋、サッカーー、陸上など、沢山、生まれています。更には、海外の指導者を招いて強くなったスポーツも多いです。これらの人達は、ある意味、偉大なマニアとも考えられます。更には、博士ちゃんがブームになっているようですが、一つの分野に精通した子供というのは、マニアそのものです。インターネットの普及により、マニアの時代が幕開きしているのかもしれません。
言い換えますと、その道のマニアになれば、インターネット社会の情報を活用することにより、研究者の領域まで入り込めることが出来る時代になっています。
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