SE消滅 営業雑感NO.282

 今回は、一時期は、時代の花形職種として脚光をあびていましたSEについて、持論を纏めます。

 以前にも書きましたが、昭和時代の汎用機がITの主役であった頃にSE職が生まれました。汎用機を動作させる為には、必ずプログラムを作成することが必須でした。業務システムを汎用機で動作させる為には、対象業務を理解して、業務内容を流れにした業務フロー図を作成し、業務フロー図からプログラム仕様書を作成してからプログラム作成するという手順を踏んでおりました。この作業をシステム開発と呼び、これを職務としたのがSEです。汎用機の高性能化に伴い開発するシステムの規模が巨大化していき、担当するSEの數が数十人、開発期間も1年ということが当たり前になったころから、システム開発全体の進捗を管理する為のプロジェクトマネジメントが必要となり、プロマネ担当SE、業務担当SE、プログラマと分化していきました。SE人口は、急激に増加していきましたが、ここに大きな落とし穴がありました。小生は、「SEは、コンピュータの添付品」と口の悪いことを言っていましたが、システム設計や、プログラム作成の基礎となるスキルがコンピュータメーカの提供するOSなどに依存していました。汎用機時代はパソコン登場まで50年近く続きましたので、獲得したスキルが陳腐化するのに時間的余裕があり、コンピュータメーカにあるSE組織も巨大化していきました。ところが、パソコンの普及により、SE技術の拠り所であった基礎技術に変化が生じ、プロジェクトマネジメントや業務分析などの一部のスキルを除いては新しい環境では使えなくなりました。パソコン時代も20年ほど続きましたので、その間に技術の再教育と汎用機のソフト資産は今でも残っておりますので、そのメンテ作業で組織は延命しておりました。実は、汎用機SEが完全に消滅したのは、数年前です。インターネット時代に入り、パソコン時代のSEも淘汰されつつあります。

 以上のようにSE技術の基礎技術が、特定のメーカやベンダーの基礎技術に依存する傾向は、今でも継続しているITの宿命でもあります。インターネット時代を迎え、国際標準という考え方で、SEの基礎技術にあたる部分がフリーソフトとして普及したことで、少しは、この傾向も緩和しています。もう一つの傾向として、各種パッケージソフトの登場で、汎用機時代のような大規模開発は行われなくなりましたから、巨大なSE組織を持つ必要もなくなっています。しかしながら、AIに代表されるように技術革新は、短期間で発生しています。それは、SEの寿命も短命化を意味しています。極論をいえば、これからのIT技術は、学校のようなところで体系的に教えられるものではなく、ネットを使って自らが基礎技術を習得していくしかない時代に入ったと愚考しています。小生は、SEという職種は、やがて消滅すると考えています。とはいうもののスマホアプリの拡がりやDXのようにITとの付き合いは、益々拡がると思いますので、IT技術者の必要性も強くなっています。新しいIT技術者の職種が形成されると思います。企業にとって必要なIT技術者像は、小生の中では固まりつつありますので、次回に、お話します。

以上

2024年2月11日 | カテゴリー : ICT | 投稿者 : csf-ishii