先日のマスコミ報道で、今回の件で、いたくご立腹の議員様の映像を見ました。小生からするとひたすら謝罪するのかと思っていただけに理由が判りませんでしたが、あの態度こそが多くの議員の本音とも思われますので、今回は、議員が怒った理由を考えてみることにします。
彼は、自民党県連の会長を今回の件で辞任されましたが、間違いなく地元では名士でした。更には、今回の件についても「全て私の浅慮」と言っておられ、ご自身では潔く自ら責任をとる覚悟とお見受けしましたので、尚更、立腹のご様子とは裏腹に思えました。更に、不思議な言葉は、「これ以上キックバックの金のことを追求されたら、死ぬしかない」言い切ったことです。国民に説明せずに秘密を抱えて死んでいくというのですから、誰を見て議員として働いているのか?判らなくなります。そこで考えたのは、彼自身は、選ばれた人間であり、マスコミ記者の上位に位置する人間という思いを持ち、マスコミ報道の向こうにいる国民のことも自分達に治められる民と思っているのではという疑問です。国民を治める側の為政者を自認する彼にとって、死んでも忠誠をつくすべきは、為政者の親分ということなのでしょう。
丁度、同じころのマスコミ報道で、スポGOMI甲子園で連覇を狙った埼玉川口高校の掃除部が惜しくも二位だったことが報じられました。掃除部というクラブ活動もその全国大会が存在すること知りませんでしたので、新鮮な思いで観ていました。その中で。部員の心構えとして「掃除をしてあげていると感じたら部活をやめろ、掃除はさしていただいている」という言葉が取り上げられました。まさに、議員は、国民から選ばれて仕事をさせていただいているという本来の立場を、何度も選挙で勝つたびに忘れておられたのでしょう。
為政者的な自覚を持った背景に、公約を実現するには、政権与党に属することが有利であり、有力者の派閥に属して、当選回数を重ねることで発言力を増してきたことへの誇りのようなものがあったのではないでしょうか?この考え方は、多くの議員が共通的に感じているようで、話題の野党議員がいきなり与党に鞍替えしたのもこの考え方によるのでしょう。
統一教会問題や、今回のお金の問題も、全ては、選挙に勝ち、且つ、多数派を形成するためのものだったのでしょう。選挙に金がかかると、よく耳にしますが、小生は、選挙でお金貰ったことも渡したこともありません。選挙にかかるお金とは、地方議会選挙から地方首長選挙までにも関与できる体制を作り上げて、政権与党の組織を維持するために使用しているだけなのではないでしょうか?つまりは、全て長期政権維持の為であり、そこに属する議員の奢りのように感じます。
話は変わりますが、前回の新党騒ぎを総括すると、小選挙区制を導入し、政権交代をしやすくして一度は、政権交代を実現しました。しかし、その中身は、旧自民党の田中派と福田派が分裂しただけで、出て行った田中派が野党と組んで政権交代を実現したものの、福田派が牛耳る自民党残留組が、野党工作をして野党を切り崩し、政権復活をしただけの自民党内の派閥争いの茶番劇だったように感じています。しかも悪いことに、一度、野党を経験しただけに、旧自民党体質の悪いところを、現自民党は、巧妙に引きついでいるように思います。今の野党の構造も、自民分裂組も含めて反自民連合による政権交代を叫んでいるものの、中道を任じる政党が「非共産」で共闘するいう構造で、政権交代前の状況と変わりはありません。
とはいうものの、議員の奢りを正し、国民から選ばれて国民に奉仕する存在であるという議員の覚悟を思い出して頂く為には、政権交代を実現し長期政権を打破するしかないと思われます。その為には、選挙に行って、政権与党以外の政党に投票するしかありません。一方で、政権交代に浮かれた前回のマスコミの風潮とは異なり、政権与党の有力者に取りいっているだけの政治評論家が大きな顔をしていられることをみても、マスコミも結局のところは、長期政権に組みしているのかもしれません。今の野党の有力者には、自民党脱退組が多数おられますので、政権与党と同様の価値観をお持ちなのかもしれませんが、「金と派閥」という問題は、脱退された当時の状況と酷似しています。当時の覚悟を思い出して、政権交代を目指す野党として自民党的な金や組織と一線を画し、お金問題にケジメをつける党則を掲げて、自らが議員としての襟を正してくれることを期待しています。
以上