ウクライナ戦争 営業雑感NO.184

 今回は、突然勃発した戦争について考えます。プーチン大統領の開戦演説をTVなどで見ましたが、その時に感じたことは太平洋戦争に突入した際の我が国の主張です。つまり「周辺諸国及び世界から脅威を与えられた為に、やむを得ず戦争に踏み切る。」というものです。

 ここで考えたいのは、開戦に至るメカニズムです。小生は、時のリーダの考え方次第と判断しています。太平洋戦争については、個人は特定されてはいませんが、当時の陸軍内部に開戦をリードした方が居たことは確かだと思います。今回は、あきらかにプーチン大統領でしょう。そこで、権力者が開戦を決意するにいたる思考の原点を考えてみます。

 最初に思い至るのは歴史認識です。特に、自国の全盛時代への思いではないでしょうか?自分が為政者として、全盛時代に戻す・全盛時代を創るという二つことへの強烈なこだわりのように思います。次にくるのが経済面でしょう。現在では、略奪が戦争の原因になることは少ないでしょうが、昔は略奪が一番であったように思います。ウクライナ戦争においては、ソ連時代の全盛期の回復と、世界市場での先端技術分野での出遅れを、天然資源や農業などの自国産業を隆盛化することで挽回することを狙っているものと愚考しております。太平洋戦争については、大東亜共栄圏という新たな全盛期を創ることと、石油を中心とするエネルギー資源の確保にあったとみています。

 更に重要な為政者意識として、国民に対する超越意識とみています。紛争相手国を含めて為政者として国民に対する人命尊重の考え方はないと思います。勿論、基本的人権というものへの理解が拡がっている現在では、あからさまに無視することは出来ませんので、方便としては使うでしょうが、為政者として人命尊重をしていれば戦争には踏み切れない筈です。

 尚、この戦争を契機として、尻馬に乗る形で、我が国の自国防衛について軍隊を持つことを主張している方々の議論の方向性について疑問を持っています。実質的軍隊を自衛隊として憲法の外においている現状には問題があると考えています。但し、集団的自衛権や敵基地攻撃など自衛隊に関する行動制限を解除するような戦術的議論をすることで、自衛隊をなし崩し的に軍隊として承認させてしまう延長に憲法改正をおいていることが疑問です。自国防衛については、国軍というものを徴兵制も含めて議論をして、憲法改正に臨むことが必要なのではないでしょうか?

 ウクライナ戦争の話に戻りますが、太平洋戦争開戦時の日本に比べ、少し事情が異なっているのは、ロシア国内でも反戦運動が行われていることでしょう。当時の日本では、マスコミもこぞって義憤による開戦を支持していました。為政者意識の中にある超越意識への対抗策として、今後の反戦運動の盛り上がりに期待しながら注目しています。

以上

2022年2月27日 | カテゴリー : 閑話休題 | 投稿者 : csf-ishii