意思疎通 営業雑感NO.164

 今回は、SNSの普及で変わりつつあるコミュニケーションについて考えてみます。先日、ニュースで「上司と昼食に行った際、上司より高いメニューを頼むのはマナー違反か?否か?」というテーマが取り上げられていました。私の答えは簡単で、上司の考え方次第でYESもNOもあるというものです。番組では二社択一で%を表示していましたが、ナンセンスだと思いました。最近、視聴者番組参加の名目で無理矢理、二択や三択の問題が出ていますし、SNS上でも二社択一の議論が多いように感じています。そもそも、人間はそれぞれに個性があるわけですから、10人相手がいれば、それこそ十人十色で10種類の意思疎通方法があります。SNSというリアルタイムで簡便なコミュニケーションツールが普及したことにより、このそれぞれ個別に確立すべき相互の意思疎通が画一されつつあるように思えてなりません。

 手紙、電話、メール、SNSも本来はコミュニケーションツールです。それぞれの特性を活かし相互の意思疎通を円滑にするためのもの筈のです。ところが、SNSには友達通知機能や、既読確認、更には、短文、絵文字など、これまでのツールに無い機能が盛り沢山に含まれている為、ツールに振り回されているように思えてなりません。加えて、意思疎通に長けていない若年層からSNSは普及していますので、ツール優先の意思疎通の考え方が拡がっているようで、危惧を抱いております。

 私は長らく営業をしておりますので、お客様とのコミュニケーションは面談に勝るものは無いと考えております。面談に至るまでに、相手に何をどのように伝えるか?を考えてから、資料などを準備してお会いしています。意思疎通には必ずこの準備が必要です。お客様に限らず人との意思疎通とは、こちらの伝えたいことが相手に伝わっているかを確認しながら進めていくものだと考えます。又、長年付き合ってきた方と最近知り合った方とでは、意思疎通の取り方に大きな違いがあります。「ツーと言えばカー」「一を聞いて十を知る」など、意思疎通における究極の形についても、相手と自分の付き合いの深さや、双方の思考回路などが理解出来ていて初めて成り立つものだと考えます。従って、日々、そのような意思疎通が出来るように付き合うことが大切だと思います。

 人間関係においては、二社択一問題は余り発生しません。加えて、一方的にこちらが言いたいことだけを伝えているだけでは意思疎通は生まれません。こちらの伝えたいことを相手がどのように理解したのか?それを判断する方法は、相手の行動を見ることでしか判断出来ません。SNSの返信だけでは何も判断出来ないと考えています。

「SNS在りき」の意思疎通は大変危険だと感じています。SNSはあくまでもコミュニケーションツールですので、それを使いこなして目指すものは、意思疎通にあることを考えるべきではないでしょうか?そう考えると、今普及しているSNSは、意思疎通における補助機能でしかないと思います。電話、手紙、メールに代表される過去のツールには意思疎通を図るという観点では劣っていると愚考しております。

以上