最近、DXについての相談を受けた際に、話が噛み合わないことがよくあります。その理由は、インターネットが当たり前に存在し、AIなどの先端技術にも簡単に触れられるようになっている今は、システム検討は使う側の視点で考える方が多くなってきました。黎明期のコンピュータ業界に身をおいて、ネットワークについてもコンピュータシステムの一要素として捉えていた時代からシステム提供側にいた小生は、システムを開発する視点でシステム検討を考えます。つまり、ITの進化によりシステム検討を行なう際の視点が変わってきたことにあると考えています。今後は、使う側の視点で検討していくことが一般的になると思われますが、あらゆる技術は原理の上になりたっています。技術を使う際にも、技術の原理を知っていることは有用です。インターネットであれ、AIであれ、これらは、ITの原理の上に成り立っています。そこで、今回から、インターネット含めたITの世界を振り返りたいと思います。これまでにもお話をしてきましたので重複する点も多いかと思いますがご容赦ください。
ITの原理とは、いうまでもなくデジタル化です。デジタル化とは、あらゆる情報を0と1の羅列で表現することからITが始まります。0と1の羅列とは数学でいう二進法です。デジタル化とは二進法で表現される数字のことで二値化となります。デジタル化することで、電気的はONとOFFで扱えますので、情報の比較や計算が電気機器を使って結果を出せるようになります。これが電子計算機の始まりです。計算機の中で計算を行なうということは、ONとOFFを繰り返すことになり、計算スピードを上げる為にはONとOFFの切替えを速く行なうことに他なりません。切替えを速くするには回路を短くすることになり、集積回路が生まれ、集積回路を更に集約する為に半導体が生まれました。
そして、電気的に磁気を発生させることで、情報を記録するこが可能になり、計算と蓄積という情報処理に必須となる要素を揃えることでITが確立しました。こちらは、情報の記憶となりますので大容量化が進みます。更には、情報の読み書きの速度を上げる為に、光が利用されるようになり、電気光学変換技術が発展して、フロッピディスク、磁気ディスク。ビデオテープ、コンパクトデスク、ブルーレイ(光ディスク)、と進化していきました。この過程において、最初は、数字だけだった扱える情報が、文字が可能になり、音、画像と拡がっていき今になっています。
デジタル化の流れは、ネットワークにも大きく影響をしていきます。計算機よりも先に世に出たのが電話や交換機などの通信機器です。つまり、音声を中心として考えられた電話網がネットワークの原点になります。当初、計算機から進化したコンピュータでは、コンピュータ間のデータ通信においても電話網を活用していました。この電話網に頼らないネットワークとして登場したのがインターネットになります。次回は、インターネットについて振り返ることにします。
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